ひとくちに「しつけ」といっても正解があるわけではありません。ちまたには専門家による子育てやしつけに関する本があふれ、子育て雑誌でも頻繁に特集されています。また、最近はネットでもしつけに関する情報が簡単に手に入ります。
ところが、本により、その専門家(あるいは保育園の先生など、子供のプロ)により、しつけに関する考え方やスタンスは驚くほど違うと思いませんか?
そもそも「しつけ」とは何を目的にしているのか、なぜ子供にしつけが必要なのか?しつけは漢字では「躾」と書きます。その字の成り立ちのとおり、「身を美しくする」ということですよね。立ち振る舞いや生活態度、他人への接し方など、美しい行いができるように、ということではないでしょうか?
子どものしつけについていえば、将来、社会のルールをきちんと守り、周囲の人と上手にコミュニケーションがとれ、自分の道徳観をもとに自主的に行動できる大人になるための訓練だとも言えます。そして、その訓練をしてあげるのが親の務めです。
英語では日本語の「しつけ」に相当する言葉といえば、”Discipline”を使いますが、こちらはどちらかといえば、「規律を守らせる」、「自制心を持たせる」という意味合いが強い言葉です。
「しつけを始める時期は何歳から?」という質問がよくありますが、何歳になったらスタートするという決まりはもちろんありません。
決まりはありませんが、しつけは生まれてからすぐがベストです。
とはいえ、生まれたらって言われても生まれたときには何もわからないのでは?と思いますよね。
赤ちゃんって母親や父親を勝手に認識するわけじゃなくて「誰から愛情を受けて過ごしてきたか」で認識するんですよね。ここで育まれるのがアタッチメント、いわゆる愛着です。母親や父親と心理的な結びつきを作る時期、これもしつけにとってはとても重要な意味をもちます。
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